成功した人生vs実を結んだ人生(マタイ13章1-23節)

福音朗読は、下記の女子パウロ会 “Laudate”のページでご覧ください。

http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycleA/a_ord15sun.php#gospel

 

成功(富、名誉、権力など)を手に入れた人生と、実を結んだ人生との間には大きな違いがあります。成功の人生は強さと力などに結ばれています。一方、実りをもたらす人生は弱さの中でも、人を心から大切にする生き方によって実を結びます。価値のある人生は成功をもたらすものではなく、実りをもたらすものです。人生の評価は、どれだけ、そしていかに人生の道を歩みながら成長し続けるかということによるのです。 

人生は種が蒔かれた土とその環境のようなものです。そこではいろいろな出来事があります。嬉しい時があれば、辛い思い出もある、思いがけない出来事があれば、待ちに待った出会いもあるでしょう。これまでのすべての体験から逃げたり、それらに縛られたりしないで、それらをどのように受け容れているか、どのように応えているかが大事です。それによって、わたしたちの成長のレベルが、つまりどれくらい成熟した人格かがわかるのです。

人生はある出来事から必然的に出てきた結果でもないし、その実りは別の出来事によって制限されるものでもありません。人生において実を結ぶのは、自分の成長の過程次第。

f:id:nipponblog:20140712021123j:plain