人間へのイエスの見方  (マタイ13章24~30節参照)

福音朗読は、下記の女子パウロ会 “Laudate”のページでご覧ください。

http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycleA/a_ord16sun.php#gospel

 

良い麦と毒麦という分け方から、バリバリ働く人と仕事ができない人、あるいは健全な人と病気にかかっている人という分け方まで、ついついわたしたちは人々に表面的で対照的なレッテルを安易にはってしまいます。こういう分け方によってわたしたちの人々への見方が成り立っているのではないでしょうか。

イエスの見方は違います。一人ひとりの人生にはよい麦と毒麦が蒔かれていることを見ています。いくらみにくい部分があっても忍耐強く、本人の気づきと改善を願っています。イエスは奥の奥まで一人ひとりの中を見抜いて、その人の新たな未来を待ち望んで、そこから傑作を生みだしてくれます。

イエスのまなざしは未来を見つめながら、悪いことや過ちからでもいいものを作り出します。これによってイエスを信じることの素晴らしさが分かります。ゆるし、希望、信頼をもたらす、素敵な創造力のある信仰です。この信仰からキリスト教に特有の人間観が作り上げられています。

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