終戦を思い一 日本は平和な国なのか

広島と長崎に投下された爆弾によって約21万人が死亡したと推定されます。その死亡者の一人ひとりの名前は名簿に記入され、丁寧に保管されています。一方、現代、名前が記入されるどころか、人間としての尊厳、その存在さえ認められていない多くの、弱い立場にいる人間がいます。それは胎児のことです。毎年国内で20万件以上人工中絶が行われているという統計があります。広島と長崎での原爆による死亡者数はそれとほぼ同じ数ですが、その状況はまったく違います。広島と長崎の死亡者数は戦争による数字ですが、毎年の20万件以上の人工中絶は、平和な国だと言われる日本で行われています。

さらに、2012年度、全国の児童相談所に寄せられた虐待の相談件数は、23年連続で増えて、しかも13年度7万件を超えています。69年前は原子爆弾によって罪のない多くの国民が犠牲になりました。69年後の今も、罪のない胎児が犠牲になり、子供たちが虐待されています。これは悲しい現実です。日本で、このような命への戦いが続いているかぎり、平和の訪れはまだです。日本はほんとうに平和な国なのかと終戦の日に思います。

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