わたしたちの内にあって生きておられるイエス(マタイ18章15-20節参照)

福音朗読は、下記の女子パウロ会 “Laudate”のページでご覧ください。

http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycleA/a_ord23sun.php#gospel

 

イエスを信じるとは、神のみ子イエスが昔生きておられ、偉大な奇跡を行い、素晴らしい教えを説き、わたしたちのために十字架の上で死なれ、墓から復活されたということをわたしたちが信ずべきこととして承諾するということではありません。イエスを信じるとは何よりもまず、イエスがわたしたちの内に生きておられ、わたしたちの内にあって、わたしたちを通して神から受けて使命を成し遂げようとしておられるという真理に、あますところなく自分自身をあけ渡すことです。わたしたちの内にキリストが生きておられるということを、このように霊の深いにおいて知るならば、イエスの受肉(人間となられたこと)、死、復活という神秘が歴史の中で実際に起こったのだということを心の底から信じ、言葉で言い表すことが出来るようになるでしょう。歴史を生きておられたキリストをわたしたちに開き示されるのは、実はわたしたちの内に生きるキリストなのですから。

 

 「今日のパン、明日の糧」ヘンリ・J・M・ナウエン、聖公会出版、336ページ。

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