十字架のシンボルと贈り物(ヨハネ福音3章13~17節)

 福音朗読は、下記の女子パウロ会 “Laudate”のページでご覧ください。

http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycle0/festa0914sun.php#gospel

 

十字架の意味として最も一般的に知られている説明は、「イエスが十字架にかけられて死んだことで、人類の罪が赦された」というものです。しかし、これでは無実のイエスを犠牲にしなければ、神は人間の罪を決して赦されないような恐ろしい方であるという誤解が生まてしまします。

そこで、贈り物という視点から十字架のシンボルを見てみましょう。贈り物はあげる側から「あなたは、わたしにって大切で、大事な存在だよ」というメッセージをもらう側に宣言します。つまり、贈り物は贈る人と贈る相手との関係、そしてその親密さを表します。また、贈り物には贈る人の心と愛が込められています。ヨハネ福音には次のように書いてあります「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3章16節)

十字架は人間に対する神の怒りを収める犠牲として読み解くものではありません。贈り物という視点から見ると、十字架は人間への神の愛で、神にとってどれほど人間は大切で、価値のある存在かを物語っているシンボルなのです。

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