言行(と心)一致 (マタイ21章28~32節参照)

福音朗読は、下記の女子パウロ会“Laudate”のページでご覧ください

http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycleA/a_ord26sun.php#gospel

 

「別に」という表現は毎日耳にします。例えば、テレビドラマのよくある場面で、

彼氏と別れたばかりの女性に、友人が「彼にふられたって聞いたんだけど」と尋ねます。彼女は泣きそうな声で「別に」と答えます。本当に「別に」でしょうか。

 私たちが行動するとき、人との関わり方における三つのレベルが存在します。一つ目は、口頭で「はい」と発言すること。これは上司に言われたことに対して、納得していないのに「はい」と答えることです。でも心が伴っていません。二つ目は、周りからのプレッシャー、もしくは脅されているからという行動もあるでしょう。しかし、それはどこまでが自らの行いなのでしょうか。

 そして三つ目が。純粋な心を持つこと、つまり心に障壁や恐れを持たず、自由に自ら決心することができる状態なのです。この場合、ある物事に賛成するかしないかを決定した上で、次の行動に移ります。だからといって、そのまま進むのではなく、その途中、または後で考え直しながら進んでいくのです。

 言葉、行動、そして心の三つの関わり方を絡み合わせ、それらが一致すればするほ

ど、より充実した人生を成り立たせることができるのです。

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