信望愛(テサロニケの教会への手紙一1章1~5b節参照)

「あなたがたが信仰によって働き、愛のために労苦し、また、わたしたちの主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していること」(3節)

   信仰は神との出会いから生まれます。そして、愛してくださり、受け入れてくださる方を信頼するという実りある体験なのです。この体験は、信仰者にとって、日常の暮らしの原動力になり、生きるエネルギーとなります。

   愛されて受け入れられるという神との出会いは、その体験を他者に分かち合い、そしてその人にも実践してもらうことです。愛のそれぞれの形は信仰の行いの一環です。愛を実行することによって信仰が更新され、ますます強められていくのです。

 「希望」は欲しいものを願い求めることとは違います。もしあるものが欲しいなら、それを自分の方に引き寄せ、手に入れようとします。一方希望の場合は、わたしたちが希望に引き寄せられ、導かれていくのです。つまり希望は、人生の途上で迷子になっても、傷付きながらも忍耐を生み出し、方向性を示してくれるのです。 

書簡朗読は、下記の女子パウロ会“Laudate”のページでご覧ください

http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycleA/a_ord29sun.php#second

 

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