聖書に親しみ、味わうこと

  聖書は、世界の古典作品の中に含まれます。古典作品の共通の特徴は、そこに書かれたメッセージが時代と空間を越えて、価値のあるものとして残り、人間の遺産となることです。しかし、聖書にはもう一つの大きな特徴があります。つまり聖書を読むこととは、神について何かを知るためではなく、神ご自身と出会う特別な時間を過ごすことなのです。キリスト者にとって、聖書は神のみことばであり、日々一人ひとりに語りかける手段でもあります。ですから、聖書は神から送られた人間への手紙とも言われるのです。

   では、自分で聖書を読むとき、どのように読んだらいいのでしょうか。ある箇所を読む場合、一度目を通すだけでなく、落ち着いてゆっくりと何回も読み返しましょう。聖書の一節を繰り返し、言葉一つ一つを丁寧に読むことー具体的に言えば、ペンを手にして、心に響いた言葉に線を引いたり、蛍光マーカーでキーワードに印をつけたりすると、そこに表わされている人々の行動や心の働きに触れ、その場に参加しているような経験をすることができます。これによって、聖書は昔々の本ではなく、生きた本となるのです。体験してみませんか。

「あなたのみことばは、わたしの道の光、わたしの歩みを照らす灯。」

                                                                                                            詩篇119105

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