イエス様はナンバーワン (マルコ1章14~20節参照)

あなたにイエス様の紹介をします(9)

 今回の福音箇所には、注目すべき二つの動詞があります。その動詞は18節の「捨てる」と、20節の「残す」です。日本語ではそれぞれ別々に訳さていますが、ギリシャ語の原文では同じ動詞が使われています。その動詞には「置いておく」という意味があります。このような意味合いから考えますと、網や父を後に残してまでもイエス様に引き寄せられている、すなわちすべてを置いて、イエス様をナンバーワンとするペトロたちの姿があることが分かります。

    マタイ福音書にも、これとよく似たたとえ話が書かれています。「畑に宝が隠されている。見つけた人が、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。」とあり、宝を見つけた人は、暗い表情を見せることなく、それを手に入れるために、喜んで何でもします(13章44節参照)。

   イエス様に従うということは、「捨てる」や「売り払う」ことが前提でなく、イエス様との出会いと、その呼びかけに応えた結果を表しています。一番価値のあるものを見つけると、他のものは二番目になるように、キリスト者にとって、人生におけるすべての中で、イエス様が頂点に立っているのです。

福音朗読は、下記の女子パウロ会 “Laudate”のページでご覧ください。

http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycleB/b_ord03sun.php#gospel

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