キリスト者は弱いときにこそ強い 第2コリントの教会への手紙 12章7b~10節

朗読は Laudate | 教会カレンダー

今日は皆さんに、晴佐久神父様の説教をご紹介したいと思います。

  「強い時にこそ働ける、強い者にこそなるべきだ、強い者が自分の思うとおりにできる」。これが世間の価値観ですけれども、浮き世離れした我々は逆転の発想で、弱さという武器で人生を生きていきます。これはある意味でとってもホッとする教えです。だって我々弱いですから。いっつも弱ってますし失敗してますから。

   そしてお互い弱い者として弱さを大切にする仲間になろうと、そういう気持ちになります。世間では強さを求めて競争競争ですから息切れしますけれどもこの仲間は価値観が違いますから。

   弱った時にくよくよせずにそれを誇りに思っていいと思う。弱ることがっかりすること、たくさんありますから、そういう時にこそ「チャンス到来、負けるが勝ち」くらいに思ってその弱さを生かす。

   世間の強さと違いますね。世間の強さは勉強して修業をしてだんだん力を付けて、全て自分の思うとおりに動かそうという、そういうカでしょ。我々の強さは弱い時にこそ発揮できる。嬉しい弱さです。」  全文 晴佐久昌英神父説教

   一見、「弱さ」は役に立たないもののようですが、その経験が次に活かされるようになるのです。それこそまさに神の創造力の働きではないでしょうか。

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