律法は命を得るためにある (申命記4章1~2、6~8節)

聖書朗読は Laudate | 教会カレンダー

   本日の聖書朗読箇所で、律法において注目すべき点が二つあります。一つ目は、律法に従う目的です。律法に従うことで、命を得ることができると教えています(1-2節)。二つ目は、律法に従うことで、周囲から高く評価される点です(6-7節。 

   しかし、律法は私たちを脅迫するというイメージを持ち、罰則と組み合わせて考えがちです。掟を守らなければ、罰を受けるという恐ろしい考えが、キリスト教を信仰する人々の間に広まっている気がします。また、一般の人からは「真面目でなければ信者になれない」や「カトリックは厳しい」、また「信者になれば先祖を捨てなければならない」という誤解や先入観を耳にします。

    使徒パウロは「すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて純真なこと、すべて愛すべきこと、すべてほまれあること、また徳といわれるもの、称賛に値するものがあれば、それらのものを心にとめなさい」という判断の基準を示しています(フィリピ4・8)。つまり、その土地に根付いている文化や伝統を尊重しながら、キリスト者であってほしいのです。

 

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