人生の杯 (マルコ10章35~45節)

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杯は人間の人生にたとえられ、誕生からこの世を去るまでの間に経験した出来事で満ちています。私たちは、生きているうちに人生の杯を手に取り、それを持ち上げて中身を飲み干します。以下の三つの行為は、人生に乾杯することなのです。 

 1.杯を手に取る

いろいろな種類のお酒があるように、人生にも様々な生き方があります。つい他者と比べがちですが、そんな比較は何の役にも立ちません。自分に与えられた人生を生きていこうという姿勢こそ大切なのです。

2.人生の杯を持ちあげ、中身を認識する

人生の杯を飲むということは、人生の中に起こるすべての事を受け止めることです。これは決して簡単なことではありません。しかし、杯を持ち上げ、その中身を認識するというのは、与えられたものを承諾することなのです。

3.杯から飲む=人生を味わい分かち合う

人生の杯には、悲しみと喜びが交錯しています。悲しみの中に潜んでいる喜びを見つけるために、中身をじっと見つめなければなりません。後になって振り返ってみると、その体験がなければ今の自分はなかっただろうと気付くはずです。

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