諸聖人の祭日に当たってー 聖徒の交わり 

福音朗読は Laudate | 教会カレンダー

   自分はそのメンバーであるとはっきり意識している人々の集まりであるというふうに、教会を限定してしまうことがよくあります。けれども、キリストに連れなっているすべての人々の教会、生きているキリストを見せてくれる証し人たちの集まりである教会といったように、教会はあらゆる制度の限界をはるかに超えるものです。イエスご自身が言われたように、聖霊は「思いのままに吹き」(ヨハネ3・8)ます。イエスの霊は、どこであろうと望むままに人の心に触れることが出来ます、イエスの霊は、どんな人間の限界にも制約されません。

    教会には、地の果てまで、そしてさらに遠く広く届いている復活したキリストを証しする、聖徒たちの交わり、という姿があります。この交わりは、過去、現在、未来、地の果てから果てまでのあらゆる人々に開かれ、人々に温かく包んでいます。教会の交わりとはことはと行いによってイエスは主であるとのべ伝えて来た人々、そして今ものべ伝える人々の果てしなく広がるコミュニティーのことです。  

 H.ナウエン、「今日のパン、明日の糧」、聖公会出版、2003年、372項

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