今年も(ルカ13章1~9節)

福音朗読は Laudate | 教会カレンダー

  先日、私は「今年も着たいなあ」と独り言を言いながら、首のところがすっかりくたびれた着古した一枚のシャツをハンガーに掛けました。そのシャツは、15年前に誕生日のプレゼントとして祖母から頂いたものです。皆さん、時間が経って古くなっても、捨てずに残しているものがあるのではないでしょうか。古くても、すりきれても、強く深い結びすなわち心の絆があるからなのです。

    日々の暮らしを通して年月を重ねていく私たちは、自分のことを「実りのないいちじく」のような人間だと思ったことがあるかもしれません。「今年も相変わらず去年と同じで、結局無駄なんだ」と自分を責めたりあきらめたりするのは、れっきとした誘惑なのです。

   それでも、私たちは神様から「今年」というチャンスが与えられています。もし好きになったものを捨てることができないのなら、神様にとって私たち一人一人は大切で見捨てることが出来ない存在であり、「今年」も与えて生かしてくださっていると考えてみましょう。

                      f:id:nipponblog:20160226181741j:plain