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母性愛に溢れる父親の心

福音朗読は Laudate | 教会カレンダー

  「右手と左手が、まったく異なっているのだ。息子の肩に触れている父の左手は、力強くたくましい。指を広げて、息子の肩と背中の一部を広く覆っている。その手は特に親指には、圧力が加わっているように見える。手は単に触れているだけではなく、力がこもっており、さらに支えてみ言えるようだ。息子に触れているその手は、やさしさがこめられているとはいえ,しっかりとつかまずにはおれない何かがある。

   それに比べ、父の右の手はなんと異なることが!この手は、支えたり、つかんだりする手はない。それは上品で、柔らかく、とてもやさしい。五本指はやさしく閉じられ、優雅なたたずまいを見せ、息子の肩にそっと置かれている。それは愛撫し、撫で、慰め、楽にしてあげたいと願っている。それは、母の手だ。父親は、父でありまた母でもあるのだ。彼は男性的な手と女性的な手で息子に触れている。父は支え、母はやさしく撫でる。父は受け止め、母は慰める。この父はその内に男らしさと女らしさ、父親らしさ、母親らしさをことごとく備えた神そのものだ。」

          H.・ナウエン、「放蕩息子の帰郷」、おめんどう、ページ138

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