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イエスが乗った子ロバ  (ルカ19章28-40節)

   今年の復活祭である3月27日に、拙著『聖週間を生きる 毎日の黙想:受難と復活節の人物とともに』が女子パウロ会より出版されます。その一部を皆さまに贈りたいと思います。

    二人はその人に近づいて、「先生、先生が望まれた子ロバを連れてきました」と言いました。先生は振り向いて、フィドに近づいて手を伸ばし、頭を優しくなでてじっと見つめました。フィドも目を上げて、自分を乗り物としてお望みになった珍しい先生を眺めました。フィドの目は先生のまなざしに吸い込まれました。出会った瞬間、フィドは、「これまでこんなふうに僕を見てくれた人間はいなかった。先生のまなざしは、わたしに『恐れるな。このままでよい。少し分からず屋だが、とにかくがんばらなければならない。わたしはあなたを信じている。あなたを愛している。さあ、がんばろう。わたしの旅が始まる。エルサレムへ運ぶのはお前なのだ』と言っている」と感じたのです。

  イエスは神殿に入る前に、子ロバの鼻と口を手でやさしくなでました。わずかな時間を惜しむように、イエスと子ロバは目と目を合わせました。イエスには、子ロバが言いたいことがわかっていました。それは「主よ、このわたしを捜し求めてくださってありがとうございました。わたしはあなたにとって必要でしたし、そして何よりもこのわたしを信頼してくださいました。これから先、いつもよい子であるように決心しても、成功しないかもしれません。でも、あなたが今見ていらっしゃるこのわたしであり続けたいのです。蹴ったり大きな鳴き声を出したりするかもしれません。でも、あなたがこのわたしにかけてくださったその信頼を決して忘れません。イエスよ、ありがとうございます。わたしもあなたを愛しています。」                                                                                                          (pp. 10-13より抜粋)

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