雲形と仮小屋形の関わり方

福音朗読は Laudate | 教会カレンダー  (マタイ17章1~9節)

   本日の福音個所に、雲と仮小屋の二つのイメージが出てきます。聖書では雲は特別なしるしです。ちょうど天と地上の間にあって、神の存在を示すしるしだからです。旧約聖書では、雲はモーセと話し合う神のしるしであり、また約束の地への旅の途中、砂漠の中を先頭に立って導く神の存在のしるしです。

    雲と仮小屋が周囲に対する私たちの関わり方を表すとしましょう。雲の場合、最初は私たちと雲は別の存在ですが、そのうち私たちの存在と私たちが関心を寄せる物事は雲に包まれていきます。そして、私たちの家族から世界規模の出来事までが雲の中に入るのです。仮小屋の場合、内部を外界から遮断するために造られるので、中から締めてしまうと外からは入ることができないため、人は孤立します。外からのものを面倒くさがったり、邪魔ものとして扱ったりして、遠ざけているからです。

    神をはじめ、他者に対して、みなさんはどのような関わり方をしているのでしょうか。仮小屋、つまり中に閉じこもったままでしょうか。それとも雲なのでしょうか。つまり雲に包まれて、神と対話する関わり方なのでしょうか。 

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