「いつもあなたと共にいる」

福音朗読は  Laudate | 教会カレンダー (マタイ28章16~20節)

   私たちは、宗教は死後の世界で受け入れられるための役割のみを果たすと考えがちです。従って、宗教のことを考えることなく日々を過ごしている人は少なくありません。しかし、思いがけない出来事が起こると、慌てて教会や神社、そしてお寺などに飛び込んでいくのです。

    イエス様は「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と宣言されました。これは死後の約束ではなく、「いま」「ここ」で実現し始まるのです。「いつも」という表現は、ある瞬間だけではなく、この地上に暮らしている間、共に存在することを意味します。そして、「世の終わりまで」ということばは、信仰し始める時から死を迎える時まで、絶え間なくつながっているというキリスト教の宗教観を表しています。

   イエス様は「いま」「ここ」で私たちに心を配られ、共にいらっしゃり、友となって人生の歩みに付き添ってくださるのです。

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