神様からの贈り物を思い起こす 

朗読箇所は Laudate | 教会カレンダー (申命記 8章2~3、14b~16b節)

   信仰を表す表現やイメージは様々ありますが、先日、次の表現が目に入ってきました。「信仰は神様から頂いた贈り物を思い起こすこと」。言いかえれば、信仰を祈り求めるのではなく、先に神様から信仰の恵みが与えられ、それを頂いたことに気づき、体験するということです。そして、信仰の贈り物に対して感謝することが大切です。命をはじめ、今日までの様々な出会いと出来事を通して、自分の人生において神様がなさったこと、つまり不思議なわざを思い起こし、感謝する接し方なのです。

   この精神は、感謝の祭儀であるミサにも当てはまります。ミサが行われるたびに、私たちはイエス様が自分の命をささげたことを思い起こしています。この救いの業をたたえるのが感謝の祭儀なのです。

   ちなみに、「思い起こす」の反対の表現は「忘れる」ですが、「忘れる」という漢字は「心を亡くす」と書きます。これは非常に深い意味があると思いませんか。

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