眠った後再び立ちあがる

福音箇所は Laudate | 教会カレンダー  (マタイ25章1~13節)

   車は便利です。二人、三人と乗って遠いところまで行くことができ、重くて大きな荷物も簡単に運ぶことができます。しかし、遠くまで走らなくても、そして何も運ばなくても、車が動くためにはガソリンが必要です。車には、ガソリンがどれくらい入っているのかを示す目盛りがあります。ガソリンが少なくなってきた時、知恵ある運転手はガソリンスタンドに行くのです。

    生きるためには、人生の生きがいというガソリンが必要です。最初は満タンでも、生きている間に、知らず知らずのうちに少しずつ減っていきます。たとえ話では、「皆眠気がさして眠り込んでしまった」と書かれています。人生にはさまざまな迷いや紆余曲折がありますが、その度にガソリンが大量に消費されるのです。その時に気づくことが大切ですが、なくなった時の対応も重要です。まず、私たちは弁明したり自分を正当化したりしがちですが、周囲の人やその状況を原因としないようにしましょう。自分の人生に必要なことや欠けているものを求め、それらを手に入れた後、再び人生の旅を続けましょう。人生の旅において重要なことは、どれぐらい時間を使うかや中断するということではなく、目的地にたどり着くことなのです。

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