周囲に管理されることに気付く

   古代ギリシャの哲学者であるソクラテスは、「目覚めていない人生は生きるに値しない」と言いました。ほとんどの人は、悟ることなく人生をおくっています。機械的に生き、機械的に考え、機械的に答えを出します。テレビを見ていると、些細なことで泣き出すキャスターや観客が映っており、情緒まで機械的になっているように感じます。さらに、日常生活の場でも、お店のドアのチャイムが鳴ると、すぐに「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」と言い、機械のように行動し、機械のように反応する姿を目にするはずです。

    実際に、自分がどれほど機械的であるか知りたいでしょうか。例えば、あなたが誰かに「いいね」と言われると良い気分になるのであれば、反対に「マトモじゃないね」と言われると気分を害する覚悟をしたほうがいいでしょう。どんな服を着ているか、髪をきちんと整えているか、靴を磨いているかどうかなど、他人の忌ま忌ましい期待に一つ一つ忠実に答えているかを考えると、自分が機械的であるかどうか気づくことでしょう。そのような振る舞いは、人間的だと言えるでしょうか。

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