イエスに出会った人々⑪ トマス(ヨハネ20章24から28節)

お手持ちの聖書で該当箇所を読んでいただくか、

http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html を検索してください。

 

     復活したイエスが弟子たちのところに現れた時、トマスは彼らと一緒にいませんでした。彼は、最後までイエスに従うという覚悟を果たせなかった自分に失望し、他の弟子たちにも失望していました。「主を見た」という弟子たちからの知らせに対して、トマスは傷跡の証拠を繰り返し求めました。トマスにとって、弟子たちが見た主と十字架にかけられたイエスとが繋がらなければ、信じることができなかったのです。

     「ディディモ」は「双子」という意味です。トマスは他の弟子たちに対して、頑固で閉鎖的な姿を見せていましたが、イエスに出会うことで心が解放され、信仰告白の叫びである「わたしの主、わたしの神」と言いました。私たちの中には、恐れや疑いという信仰と相反する気持ちが同時に存在しています。トマスと瓜二つではないでしょうか。しかし、この「トマス」の状態があるからこそ、復活したイエスとの出会いにさらなる豊かさが加わるのです。

 ***写真とことばはロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供です。

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