イエスに出会った人々⑭ サマリアの女性(ヨハネ4章6-30 節 )

お手持ちの聖書で該当箇所を読んでいただくか、

http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html を検索してください。

 

   サマリア人は、ユダヤ人と同じ民族でありながら、歴史的にも宗教的にも異母兄弟とみなされていました。福音書に登場する女性は異端者のサマリア人の一人であり、しかも6人の男性と暮らしてきたという道徳的にも道を外れた女性でした。

    井戸で水を汲むことは女性の仕事でした。彼女は、本来なら人に合わない時間帯に、井戸でイエスと出会いました。イエスに「水を飲ませてください」と頼まれた女性は、イエスから「生きた水」の話を聞いた後、今度は彼女自身が「その水をください」とイエスに頼みました。さらに、その女性は日常生活に欠かせない水瓶を置いたまま、イエスのことを知らせるために町へ行ってしまったのです。

    水は命に直結しています。福音書を読み、静かに祈るという機会は、イエスがいる井戸で心と体を休ませる時であり、また空間でもあります。その時、心の渇きがいやされるからです。イエスとの出会いが、日常生活を問うのと同様に、それを照らす機会になるのです。

 ***写真とことばはロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供です。

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