お手持ちの聖書で該当箇所を読んでいただくか、
http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html を検索してください。
2人の弟子がエマオに向けて一緒に歩いていました。暗い顔で視線が下がり、互いに顔を見合わせることなく、ゆっくり歩きながら論じ合っていました。この歩き方から、二人が絶望していることを想像するのは容易いことでしょう。3年前にイエスと出会った
ことで人生観が変わり、イエスの慈しみに感動しました。ところが、慕っていたイエスが逮捕され、苦しみを受け、十字架につけられて死に、そして葬られたことは、弟子たちにとって悲惨な結末でしかありません。
私たちはこの二人の心情を理解することができ、また同様の体験もしています。喪失は人生の一部だからです。喪失は私たちの心や思いに深く根をおろしています。しかもその経験が相次ぐと、人は幻滅し、悲しみとともに怒りを感じるようになります。
***写真とことばはロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供です。