「知ってるつもりキリスト教」㉑ 信仰生活の中心であるミサ  

   ミサは、ことばの典礼と感謝の典礼という二つの部分から構成されています。ことばの典礼では、福音書を含む特定の聖書箇所が朗読されます。司祭による説教では、聖書朗読に基づいて、信者が生活の中でどのように生きるかについて語られます。感謝の典礼は、最後の晩餐を記念するミサの核となる部分です。祭壇に運ばれたパンとぶどう酒の上に、司祭は感謝の祈りを唱え、キリストの体と血になるように祈ります。その後、信者はこのキリストの体と血を受けます。この体と血を受けることを、カトリックでは「聖体拝領」、プロテスタントでは「陪餐」と呼ぶのです。

   ミサは、キリスト教徒にとって信仰生活の中心となる祭儀です。カトリックでは、司祭がパンとぶどう酒に特別の祈りを唱えることによって、キリストの体と血に変わります。イエスは、自らの命をささげてすべての人へ救いをもたらしました。イエスの体である「聖体」を食べることによって、キリストの命を受け、キリストと信者との深い繋がりを体験するのです。

 宮越俊光著 『早わかりキリスト教』(日本実業出版社、2005年)参照。

***写真はロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供。

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