「五」という数字は聖書によく使わされている数なのですが、その由来は専門家にもはっきり分かりません。モーセの五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)は旧約聖書の一番大切な部分です。神がモーセに十戒を与えた時、石の板を二枚に切らせ、その二枚の石板に十戒を記されました。一枚ずつに五つの掟が書かれているはずです。
新約聖書ではマルコ6・38‐44にイエスは五つのパンで五千人を養ったという有名な話が載っています。マタイ25・1~13にも五人の賢い乙女はともし火の油の用意をして花婿の来るのを持ったが、油の用意を怠った五人の愚かな乙女たちは婚宴の席から締め出されたというたとえば話があります。
十の半分が五だからと、人の手と足には5つずつ指がついているということを人間が認識したことと何か深い関係があるかもしれません。
M.クリスチャン 『聖書のシンボル50』オリエンス宗教研究所 参照。
***写真は高木淳さんの提供。アルバムのリンク先
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