「聖書に登場するシンボル」『数字』 七

 「七」は 聖書の中で一番大切な数で、完成を表しています。聖書の書かれた時代には。地球を中心に惑星が七つあると考えられていました。太陽も月も、もちろん惑星の一つと思われ、惑星の名前がそのまま日、月、火、水、木、金、土と曜日の呼び名に残りました。色は、虹の七色が基本になっていますし、西洋学でも音階は7つの音から成り立っています。

  聖書で「七」が使われている箇所は数え切れません。例えば神が天地万物を創造され、仕事を離れて祝福されたのが第七の日(創世記2・3)であったため、イスラエルは一週間を七日と定めました。新約聖書でも、マルコ8・5~10にはイエスが七つのパンを裂き、群衆を食べさせて、なおパン屑が七籠残ったという話もあります。また、ペトロが「兄弟がわたしに罪を犯したら七回までゆるすべきでしょうか」とイエスに尋ねるとイエスは七の七十倍までもゆるしなさい」と答えています(マタイ18・21~22)。

  現代の教会でも、七つの罪源(高慢、妬み、憤怒、物欲、色欲、貪欲、惰性)や聖霊の七つの贈物(上智、聡明、賢慮、勇気、知識、孝愛、畏敬)、七つの秘跡(洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油、叙階、婚姻)など「七」は重要な数字とされています。日本では1月7日には春の七草を入れたお粥を食べる習慣が今も残っています。

 M.クリスチャン 『聖書のシンボル50』オリエンス宗教研究所 参照。

***写真は高木淳さんの提供。アルバムのリンク先

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