創世記8・11に鳩は出てきます。地上を覆っていた洪水が引き始めると、ノアは鳩を放して、地の面から水がひいたかどうかを確かめようとしました。一回目は鳩が止まるところがなくて箱舟のノアのもとに帰ってきました。二回目に鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえて、ノアのもとに戻り、これでノアは水が地上から引いたことを知ったのです。三回目に鳩を放すと、もう鳩は帰ってきませんでした。ノアは主のために祭壇を築いて捧げ物を焼き尽くし、神はなだめの香りをかいで、二度と人に対して大地を呪うことはすまいと言われ、ここに神と人間との間の和解が成り立ちました。それによってオリーブの葉をくわえた鳩が平和のシンボルになっています。
新約聖書の中でも、鳩はとても大切なシンボルです。マタイ3・16-17にイエスは洗礼を受けた場面の中で、神の霊が鳩のようにイエスの上に下って来ました。その時『これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者』という声が天から聞こえた」とあります。
M.クリスチャン 『聖書のシンボル50』オリエンス宗教研究所 参照。
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