主のご復活おめでとうございます

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さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。(マルコ16・7)

   マルコの受難物語は、挫折で終っているのではない。イエスの死という危機は、復活において解決されている。その命の奉献は、新しい命へと導くのである。弟子たちにとっても、マルコの受難物語は、彼らの挫折の容赦のない記述で「 弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてしまった。」(14・50)終るのではなく、ガリラヤに戻り復活したキリストに出会うという約束で終っている(16・7)。こうしてマルコは、ガリラヤでの呼びかけから、苦しみと挫折を通して偽りの価値が純化され、和解の再生へと向かう、真の弟子にとって本質的な回心の全過程を提示している。「イエスガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。」1・14-15

「マルコ福音書におけるイエスの受難」 D. シニア ドン・ボスコ

 新たにされて、「ガリラヤ」という日常に戻り、そこでキリストに出会い、キリストに従っていきましょう。