聖霊と私たち

書簡朗読は Laudate | 教会カレンダー (第1コリントの教会への手紙 12章3b~7、12~13節)

   外国で暮らしている宣教師として、私は「言語」と「ことば」に関する特別な関係を毎日経験しています。この特別な状況の中で、日本語という「言語」を用いた日常の経験から感じたことや得たものは数え切れません。また、「言語」が伝える「ことば」は、実に不思議な力を持っています。たった一つの「ことば」が人に安心や不安を与え、また一つの誓いや約束が、人生を左右するものとなるからです。

   少し大胆に思われるかもしれませんが、私たちにできることがあります。聖霊の道具になって、助言をし、慰めと希望の「ことば」をかけることです。必要としている人に「安心して。一人ではないよ」や「そばにいてくれてありがとう」など、私たちの口からでてくる「ことば」は聖霊の炎のように相手の心の耳に入るのです

   聖霊には、もう一つの不思議な業があります。聖霊は様々な贈り物を与えることによって、一人ひとりを特別な存在にしてくださるのです。贈り物をいただいた人は、自分のためだけではなく、与えられた贈り物を分かち合って奉仕するものなのです。

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