2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

聖書に登場するシンボル 「雲」

どの民族も、山の上には神々が住んでいると思っていました。昔からお寺や神社や修道院などは山の上に建てる慣わしがありました。山は天に住む神に一番近いところにあり、一方で世俗から一番遠いところにあるからでしょう。 ところが高い山はしばしば雲に覆わ…

聖書に登場するシンボル 「隅石」

日本の木造建築は、まず基礎を造ってから家の中心に大黒柱を建てますが、中東アジアやヨーロッパでは、ふつう自然石か煉瓦を使って家を建てるので、建物の四隅部分に積んだ隅石が家の補強のもとになります。隅石には角の形をした石を選び、上に積む二つの壁…

聖書に登場するシンボル 「捧げ物・血・いけにえ」

どの文化圏に属する宗教でも、神や霊などに「捧げ物」をする習慣があります。神などに何かを差し上げる代わりに、特別のお恵みやおゆるし、ご加護などを乞うことでした。日本のような農耕文化では米、酒、果実でしたし、家畜牧畜の文化では動物でした。特に…

聖書に登場するシンボル 「光」

創世記1・3には、「神は言われた。『光あれ。』こうして、光があった」と書かれています。聖書では光は神の一つの特徴で、その光は神の栄光とも言われています。もっと具体的に言えば、光は幸せ、愛、平安、秩序などすべての積極的で肯定的な要素を含みます…

聖書に登場するシンボル 「ぶどう酒と杯」

ぶどう酒は生きる喜びの一象徴であり、人間と神はぶどう酒によって喜びを与えられ、元気づけられます。神自ら人の心を喜ばせるぶどう酒を人間に与えてくださると詩編104・15にあります。主は渇きを覚えている者に水ばかりではなく、ぶどう酒をも、無償で与え…