2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

イエス様の受難物語を読む 

古典や文学作品は、「読者」と「物語」という空間的・時間的隔たりを取り去り、読者を作品の中に導いてくれる特徴があります。読み進めながら、主人公のことを想像したり、ある事件の結果を推測したり、また、少し留まって、思索したりします。私たちは、物…

開放の天使 (ヨハネ12章20から33節参照)

福音箇所は Laudate | 教会カレンダー 多くの人たちが自分自身の殻にこもっているので、あなたはその人たちと本当の意味で出会うことが出来ません。その人たちは誰をも自分のほうに近づけないために鎧をかぶっています。誰かが本当の顔を暴くかもしれないと…

永遠のいのち、豊かないのち (ヨハネ3章14~21節参照)

福音朗読は、Laudate | 教会カレンダー 「独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」と。ヨハネ福音書にこういうパターンが頻繁に出てきます。まず否定的に、そして肯定的に宣言する強調の表現が使われています。日本語でも「〜ではな…

現在 ―> 未来への飛び込み台

人生の途上にいるわたしたちは、「過去のせいで今のわたしになっている」や「罰として苦しみが与えられている」と思ったり結論づけたりすることが時々あるのではないでしょうか。これは、現在の苦しみや病気などを「自業自得」としてしかとらえていないから…