2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「福音書を読み、イエスに親しむ」㉖ 名前で呼ばれること

イエスが、「マリア」と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、「ラボニ」と言った。(ヨハネ 20・16) イエスがマリアを名前で呼んだ時、誰もが知っている名を口にした以上の意味が込められています。彼女の全存在に呼びかけたのです。イエスはマリ…

「福音書を読み、イエスに親しむ」㉕ イエスの十字架を担ぐ

そこへ、アレクサンドロとルフォスとの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。そして、イエスをゴルゴタという所-その意味は「されこうべの場所」-に連れて行った。(マルコ15・21-22)…

「福音書を読み、イエスに親しむ」 ㉔ 復活はすでに起こっている

イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダが進み寄って来た。祭司長、律法学者、長老たちの遣わした群衆も、剣や棒を持って一緒に来た。(マルコ14・43) 復活とは、単に死後の命のことではありません。何よりもイエスの受難のうちに、すなわち…

「福音書を読み、イエスに親しむ」㉓ 引き渡されるイエス 

イエスはこう話し終えると、心を騒がせ、断言された。「はっきり言っておく。あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。(ヨハネ13・21) 原文のギリシャ語で書かれた、このイエスの言葉を読めば読むほど、「あなた方の一人が、わたしを引き渡そ…

「福音書を読み、イエスに親しむ」 ㉒ イエスのしるし

それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。(マルコ8・31) 苦悩と死を通して新しい命を得ること、それこそがよきしらせの…