被造物を大切にする世界祈願日

   教皇フランシスコは2015年、回勅「ラウダト・シ」を発表した。去年、「共に暮らす家を大切に」という副題と共に翻訳が出版された。「わたしたちの家、地球を大切に」という『回心』を呼びかける教皇メッセージに、どれだけの人が耳を傾けて実行しているのだろうか。9月第1日曜日は『被造物を大切にする世界祈願日』。「神さま、どうにかしてください」と祈るかもしれない。でも神は「あなたがどうにかしなさい」とわたしたちに言っていると思う。地球は危機に瀕しているのに、そこに住むわたしたちは何も変わらないで、いつまでも「今までのまま」でいるのだろうか。

     大気、海洋、河川、土壌の汚染、生物多様性の喪失、森林破壊、温暖化、砂漠化、山積された廃棄物。人間の活動が他者と全被造物とに与える影響に関する、連帯と正義の観点からの考察。しわ寄せを被る開発途上国と将来世代に対し、担うべき責任とは何かを問う。

   「わたしたちの後に続く人々、また今成長しつつある子供たちのために、わたしたちは一体どのような世界を残していきたいのでしょうか」(「ラウダト・シ」n. 160)

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