イエスに出会った人々⑰ 洗礼者ヨハネ (ルカ7章18~23節)

お手持ちの聖書で該当箇所を読んでいただくか、

http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html を検索してください。

 

     洗礼者ヨハネは「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。」と荒れ野で厳しく説きました。しかし牢にいる間、イエスの説く愛とゆるしの福音、つまり神の怒りではなく神の救いの噂を聞きました。そして、イエスのところに人をやって「来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか。」と尋ねさせたのです。

      「来るべき方」に対して、様々な期待がありました。ローマ帝国からイスラエルを解放し、王国を再建してくださる栄光の救い主への期待が特に高かったのです。洗礼者ヨハネの偉大さは、多くの人々の期待とイエスの行いを見分けることでした。彼は自分が持っている「来るべき方」のイメージを疑い、問い直したからです。

      私たちは、暮らしの中で個人的、文化的、また社会的な先入観を持っています。そして、自分が持っている先入観について、他者から問われる時があります。それに対して、先入観を問い直すか、それともさらに固執するかという選択肢があります。その選択肢によって、私たちの思想が広がり、協調性を持つことができるか、それとも狭い考え方のまま排他的になるかのどちらかになるのです。

***写真とことばはロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供です。 

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