「知ってるつもりキリスト教」⑰ 復活したイエスと弟子たちの変化

   イエスの死後、彼と行動を共にしていた弟子たちは、自分たちがイエスの弟子であることが知られるのを恐れて身を隠していました。しかし、複数の場所で彼らは復活したイエスに出会いました。この出来事によって弟子たちは力づけられ、彼らは「イエスは復活して生きている」と公然と告げ始めました。ユダヤ人に逮捕され、十字架上で殺されたイエスを見捨ててしまった弱い弟子たちですが、力強くイエスの復活を告げ始めたのです。

    イエスの弟子たちは、当時のユダヤ人が信じていた死者の復活についての伝統、すなわち終末において神に誠実に生きてきた人が復活させられるということに則り、自分たちが体験した出来事を理解しました。イエスの復活が終末より先に起こったのだと理解したのです。イエスの復活とは、歴史のただ中に終末の出来事が先に起こり、時間の中に永遠の命が割りこんできたということなのです。

 宮越俊光著 『早わかりキリスト教』(日本実業出版社、2005年)参照。

***写真はロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供。

 

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