イエスに出会った人々⑮  徴税人マタイ (マタイ9章9―13節)

お手持ちの聖書で該当箇所を読んでいただくか、

http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html を検索してください。

 

     当時の納税方法は、現在とは全く違うものでした。ローマ帝国の植民地だったイスラエルの国は、ローマから厳しく税金を取り立てられていました。そのため、マタイのような徴税人は、ユダヤ人から裏切り者と見なされていました。しかも、自分の利益のために税金を通常より多く集める傾向があったため、人々から嫌われ、宗教的に罪人(つみびと)と見なされていたのです。このようなマタイは、イエスから「わたしに従いなさい」と呼びかけられました。イエスのまなざしが自分に向けられた時、どのように感じたのでしょうか。


教皇フランシスコの紋章のモットー(バチカン放送局より抜粋、2013年3月18日)

    「憐れみ、そして選ばれた」は、聖ベーダ・ヴェネラビリス司祭の説教の言葉から取られているのです。この言葉は、教皇フランシスコの霊的生活において特別な意味合いを持つことになりました。1953年の聖マタイの祝日に、17歳だった若いホルヘ・ベルゴリオは、まったく特別な方法で、その人生における神の憐れみの現存を強く体験しました。その時、神の憐れみが自分自身の心の奥底に下ってきたことを強く感じたと、後に告白しています。マタイもこのような特別な体験をしたのでしょう。

 ***写真とことばはロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供です。

f:id:nipponblog:20180412174455j:plain