イエスに出会った人々⑦ ベタニアのマリア(ヨハネ12章1-11節)

お手持ちの聖書で該当箇所を読んでいただくか、

http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html を検索してください。

      イエスに対するベタニアのマリアの行いは、ユダほどではなくても、私たちを戸惑わせるものです。私たちは打算的な考え方を持ち、自分本位な生き方をし、物事を自己中心的にしか考えないからです。しかし、愛の理屈や精神は、他者中心で働いています。マリアの純粋な愛の行為は、ユダの私利私欲の考えとは雲泥の差です。マリアの無償の愛の行いは、母親が子を抱くように、そして家族を看病する時のように、細心の注意を払った密度の高い体験なのです。

      愛の香りに触れた人は、貧しい人々への関心を必ず持ち、手を差し伸べることになるでしょう。愛は目には見えませんが、愛し愛されることを体験した人が、その愛を目で見えるようにするのです。マリアはまさにそのような行為をしています。私たちは他者に仕える時、その行いから愛の香りが放たれ、周囲はその香りで満たされます。私利私欲の世界に、無償の愛の香りを漂わせませんか。

***写真とことばはロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供です。 

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