聖書に登場するシンボル」『数字』 一 二 三

 『1』
「一」という数字は特に唯一の神を指しています。申命記6・4に「聞け、イスラエルよ、我らの神、主は唯一の主である」とあります。すべてのものの元は。一つでした。ですから一は「一致」を表します。

 『2』
しかし、人間の罪の結果、「一」は壊されました。善と悪、男と女、命と死など、なんでも二つになって、この世に分裂が生じました。「二」は分裂を意味します。元の「一」を取り戻すのが救いを目的でもあります。

 『3』
「三」によって二元性、相対性が解釈されます。また、物と時の、初め、真ん中、終わりを表しています。

聖書の中で三つという数字は「神の世界を表しています」。「聖なる、聖なる、聖なる万軍の主」(イザヤ6・3)と天使は三回繰り返します。ノアの息子は三人でセム、ハム、ヤフェト。三人の大祖がアブラハム、イサク、ヤコブ。三位一体のほかにイエスが三回の誘惑を受けたり、三日間墓の中におられたりしています。
典礼の中でも、三回繰り返すのは常のごとくで、あわれみの賛歌、感謝の賛歌、平和の賛歌などは三回歌われています。日本でも「三度目の正直」という諺もあります。

M.クリスチャン 『聖書のシンボル50』オリエンス宗教研究所 参照。
***写真は高木淳さんの提供。
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