私たちは毎日「かわいい」や「愛らしい」という言葉をよく耳にするし、よく口にするでしょう。しかし、愛について話したり、聞いたりするのは簡単ですが、口先だけで終わってしまいがちです。さらに神と隣人への愛、そしてその「掟」を実践するとなると、なおさら難しくなるでしょう。
この愛の掟は、毎日二・三回だけでも実行しようとすると、心・精神・思い、すなわち自分自身の全てをかけて打ち込まなければなりません。このように考えると、「神と隣人を愛しなさい」という掟は、簡単なようでずいぶんと大変なものです。
「隣人を自分のように愛しなさい」という掟は、日常生活おいて、心配りや相手を大切にすることによって、「愛する」ということを実行することができます。しかし、簡単な挨拶や笑顔の中に、その人の生き方を具体化する心や精神、思いを尽くすことが必要です。
マザーテレサが「大切なのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ愛を込めたか」と言ったのを思い出します。これが神と隣人への愛を実行する際の真剣勝負なのです。
福音朗読 http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycleA/a_ord30sun.php#gospel