「聖書に登場するシンボル」『数字』 八

   「八」は新しいスタートを意味する数です。創世記21・4によると、アブラハムはサラが産んだ自分の息子をイサクと名付け、神が命じられたとおり八日目に割礼を施しました。そのため、すべてのイスラエルの男の子は、誕生八日目に割礼を受けるようになりました。イエスも誕生して八日たって割礼を受け、(ルカ2・21)新しい人生を始めました。イエスは、週の八日目の日曜の朝に復活されました。八日目こそ、イエスを通して神と結ばれる人間の、新世代の始まりなのです。

      山上の説教で神の国の新しい精神を宣言した「幸い」の数は八つで、「真福八端」としも知られています(マタイ5・1~11)。八の数はキリスト教建築にも生かされているがとりわけ、新しい命を授ける式が行われる洗礼堂は八角形をしていることが多い。なお、「九」という数字は聖書の中では特に意味はありません。

 M.クリスチャン 『聖書のシンボル50』オリエンス宗教研究所 参照。

***写真は高木淳さんの提供。アルバムのリンク先は

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