「聖書に登場するシンボル」『数字』 「十」

    「十」は人間の指の数です。原始人は自分の手の指で、ものの数を数えたのでしょう。昔から「十」は、十進法の基本でありました。

   創世記14・20にアブラハムはすべての物の十分の一をいと高き神の祭司サレムの王メルキゼデクに贈ったと書かれています。ヘブライの民を奴隷から解放するよう、ファラオを威嚇するために、エジプトに十の災いを送り込んだのち(出エジプト記7・1‐11)、神はシナイ山の頂でモーセ十戒を与えた(出エジプト記20・1‐17)。またレビ記27・30にはイスラエルの土地から取られる収穫量の十分の一は穀物であっても果実で会っても家畜であっても、主にささげるという決まりが載っています。
 新約聖書では、花婿を持つ十人のおとめのたとえ話(マタイ25・1‐13)や、イエスが十人の思い皮膚病を患っている人を癒した奇跡(ルカ17・11‐19)が記されています。

M.クリスチャン 『聖書のシンボル50』オリエンス宗教研究所 参照。
***写真は高木淳さんの提供。アルバムのリンク先は
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