人生の土壌に蒔く

福音箇所は Laudate | 教会カレンダー マタイ13章1-9節)

 

   価値のある人生や実り豊かな人生とは、成功や名誉などを手に入れることではありません。価値のある人生とは、自分の道を歩みながら成長し続けることです。人生は土壌のようなもので、様々な出来事が種として蒔かれています。嬉しい時もあれば、辛い時もあり、思いがけない出来事もあれば、待ちに待った出会いもあることでしょう。これまで経験してきたすべてから逃げたり、その出来事に縛られたりすることなく、 それらをどのように受け入れ、どのように応えるのかが大事です。それによって、皆さんがどれくらい円熟した人格であるのかが分るのです。

    皆さんは、今までどんな土壌に落ちてきたでしょうか。どのようにしてその環境に応えてきたでしょうか。言い換えれば、どんな出会いに巡り合ってきたでしょうか。その出会いによってどれほど成長し、実を結んできたでしょうか。

    そして、自身は他者の土壌に種を蒔く人となりましょう。単に蒔くのではなく、豊かに蒔きましょう。丁寧な言葉遣いやためになる助言、寄り添う存在や配慮などの種を惜しみなく蒔くこととなるのです。

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