イエスの見方 

福音朗読は Laudate | 教会カレンダー  (マタイ13章24-30節)

   今日の福音書には、収穫の場面が描かれており、畑によい麦と毒麦が登場しています。ここで、私たち人間の世界に目をむけてみましょう。仕事を効率良くこなす人とそうでない人や、健康な人と病人というように、私たちは表面的で対照的なレッテルを安易に貼ってしまいがちです。このような分け方によって、私たちの他人に対する見方が成り立っているのではないでしょうか。

    しかし、イエス様の見方は違います。例えば、芸術家は重く固い大理石から気高い彫刻を彫ります。また、何も描かれていない一枚の紙に、美しい絵を描き出すでしょう。同様に、イエス様は一人一人の奥の奥まで見抜き、どのような過去を持っていても、また偉くても目立たなくても才能がなくても、未来を見つめながら傑作を生み出させてくださるのです。これによって、イエス様を信じることの素晴らしさが分かります。愛や希望、そして信頼をもたらす豊かな創造力のある信仰心です。これによって、キリスト教に特有の人間観が作り上げられているのです。

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