憐れみ深い人々は、幸いである、その人たちは憐れみを受ける。(マタイ5・ 7)
「憐れみ」ということば「かわいそう」という口先だけのことではなく、体で反応を示すという意味です。原文では「はらわた」ということばです。人間の惨めさを見て、同情するだけではなく、その惨めさに、はらわたが動揺するほどのことです。その動揺から湧いてくる同情というのは、寄り添い、一体感となるほどその思いを担うという行為です。そして、行動することは自分と相手との連帯から生まれてきた成果であり、現状を変えるための始まりでもあります。
写真は高木淳司さんの提供で「産山村 池山水源」 アルバム