お手持ちの聖書で該当箇所を読んでいただくか、
http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html を検索してください。
捕まえられた女性は、被告人として真ん中に立たされました。律法で定められているため、彼女は投げられる石の的となるのです。一方、律法に基づいて石を投げようとした告発者たちは、「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」というイエスの言葉によって、何もせずにその場を去って行ったのです。
「真ん中」とは、平等が与えられた場所で、互いの存在が認められ、他者と触れあう機会になります。姦通を犯した女性は、自分の目の高さに合わせ、イエスから「婦人よ」と声をかけられたことにより、人間としての尊厳を与えられ、認めてもらいました。「あなたを罪に定めない」というイエスの宣言を、彼女はどのように受け取ったのでしょうか。「あなたの死を望まない」や「生きなさい」という読み方もあれば、「新たな人生を歩みなさい」とも解釈できるでしょう。彼女の心情はどうだったのでしょうか。もう一度真ん中に立ってもらい、話を聞きたいものです。
***写真とことばはロペス神父(聖ザべリオ宣教会会員)の提供です。