静かにキリストの誕生を迎えましょう ⑤

聖夜

  夜は、昔から不安によって支配されています。こどもは一人にされたかのように感じる夜や暗闇に対して不安を持っています。古代においては、夜、あちこちを歩き回る悪人や、地域の安全を損なう強盗や追いはぎ、夢において悪事を働く悪魔に対して不安を持っていました。そればかりか、夜、人は自分の心を信頼することができません。だから人は、悪魔がこころを占領してしまい、昼間であれば恥ずかしくてできない行動をしてしまうことを恐れています。

  まさに夜は、何かとても危険なもの、不吉のなので、人は昔から夜を何か聖なるものに変えようと試みてきました。それゆえ、神秘宗教はその聖別式を夜に祝いました。キリストは墓の暗闇に打ち勝ったので、復活祭は夜に祝われています。

  降誕祭(クリスマス)の夜にキリストが真夜中にお生まれになり、わたしたちの夜は本当に魔法がかけられ、幸運をもたらす夜、「聖なる夜」になります。キリストが光として夜を永遠に照らし続けているからです。

 「クリスマスの黙想 新しい始まりを祝う」A.グリーユン キリスト新聞社

写真は高木淳司さんの提供で、「聖夜」アルバムから

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