静かにキリストの誕生を迎えましょう ①

キリスト教では、クリスマスの前におよそ一ヶ月の準備期間(待降節)があります。家でも教会でも、キリストの誕生を迎えるための飾り付けをするだけではなく、その出来事が個人から世界規模にまでもたらしたことについて思いめぐらすための期間です。

 

 ロウソク - 光

  ロウソクの光において人は、自分自身をじっくりとみつめます。わたしはよくロウソクの光のもとで、とても厳しい自分の現実を柔らかなまなざしで見つめます。この優しい光の中で、わたしはあえて自分自身を引き受け、そして神に自分を差し出す勇気を得ます。そこでわたしは自分を受け入れることができるのです。

  ロウソクの光は、明るくするだけではなく、あたためもします。それは、あたたかさとともに、あなたの部屋に愛をもたらします。あなたと関係のある人たちの愛よりも深く、神秘的な愛で、あなたのこころは満たされます。それは神の源から流れ出る愛、決して涸れることのない愛、わたしたちの人間同士の壊れやすい愛とは違う愛です。

  自分のこころにこの光を染み込ませるとき、あなたが本当に愛されていること、また、その愛があなたのすべてを愛すべきものにしてくれたことを知るでしょう。それはつまり、あなたを照らす神の愛なのです。

 「クリスマスの黙想 新しい始まりを祝う」A.グリーユン キリスト新聞社

 写真は高木淳司さんの提供で、「待降節 第1主日」アルバムから

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