「福音書を読み、イエスに親しむ」⑤ イエスと共に住む

その翌日、また、ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。 そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。 イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた。彼らが、「先生、どこに泊まっておられるのですか」と言うと、 イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。そこで、彼らはついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イエスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。(ヨハネ1・35‐39) 

ここですでに、イエスに従うことは場所を替えることであり、新しい環境に入って、新しい交わりに生きるという意味があることに気づきます。そして、イエスに従う者は一つ家でイエスと共に住むように招かれているだけでなく、イエスご自身こそ家であることが分かってきます。

神の満ち満ちているイエスご自身が、私たちの住まいとなってくださいました。私たちの内にイエスの住まいを持つことで、私たちも、イエスの内に住むことができます。私たちの最も深い自己の中に、イエスが親しく住んでくださったことで、イエスご自身が保っている神との親しさに私たちも加わる機会が開かれました、イエスがあえて私たちを住まいに選ばれたことにより、わたしたちもあえてイエスを住まいに選ぶように招かれています。

「いのちのしるし、キリスト者の視点から見た親しさ、豊かさ、喜悦」H. ナウエン

写真は高木 高木淳司さんの提供で、「蕗の薹」アルバムから

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