子供のように神の国に入る「福音書を読み、イエスに親しむ」⑪

エスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。 はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。(マルコ10・14-15)

子供の、何がそれほど特別なのでしょうか。子供は、人に示すもの、見せられるものが何もなく、自慢できるものもありません。すべての子供ができることは、差し出された愛を受け取るだけです。これはとても困難なことです。自分は差し出される愛に値する存在あらねばならないと、いつも感じてしまうからです。しかし、イエスが愛を差し出すのは、わたしたちがそれに愛するからではなく、わたしたちのどんな努力とも関係なく、すでにわたしたちを愛することに決めておられるからです。わたしたちが互いに愛するのは、受ける価値がないのに与えてくださる、この「初めの愛」からあふれ出るものでるべきです。  「明日への道」H.ナウエン

写真は高木淳司さんの提供で「花岡山の桜」アルバムから

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